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木原音瀬原作「美しいこと」

6/19(土)夕方、木原音瀬原作の舞台「美しいこと」を見てきました。予想外に良かった。
最近某執事のミュージカルを見て、ああこういうのってキャストのファンの人がみにくるのかなあ……と思った覚えがあります。ファンサービス的なものが見え隠れするというか……いや、それはそれで楽しいのだけれど、今回は原作がとても切ない話なので、どうかなあ?と思っていたのですよ。結果は……すみません、よけいな心配でした。演劇として充分面白かったです。

物語は主人公松岡が、ストレス解消のために週末に女装をしてでかけるという所から始まります。
ちょっとした油断からさんざんな目に遭い、裸足で雨の中座り込んでいるところを寛末に助けられます。実は寛末は松岡と同じ会社で、同期の部下。年上ながらさえなく、不器用な男だった。女だと誤解されたまま会ううちに、寛末は松岡に夢中になり、松岡もまた惹かれはじめる。
「君がおばあさんでも子どもでも好きだ」という寛末の言葉を信じて、男だと告白する松岡。
しかし予想以上の拒絶を示す寛末。
一途な松岡と、優柔不断な寛末のちょっと変わった、でも切ないラブストーリー。

この物語の舞台化の一番のネックは「女装すると美女」ってどうよ?でした。
……と思っていたのですが、ところがどっこい主役の与那嶺桂太君、華奢できれい。
このくらい細いと、男も女もあんまり印象変わらないものですね。ちゃんと「美女」になってました。スーツ姿とのギャップがちゃんとあってびっくり。
他のキャストのみなさんも存在感あり、安心感ある演技でした。最近滑舌の悪いワカモノの芝居ばっかみてたのだけど、今回はすごくちゃんとしていて(これが当たり前なのだが)安心。

それにしても「文字」が「声」に変わると言うことはすごいことです。それにどれだけの感情が込められるかを、思い知らされました。
松岡が優柔不断な寛末に振り回されて、追いつめられ、ぎりぎりの中で「俺が寛末さんを好きだってことを、逆手に取らないで……」と震える声で訴える所は、切なさが溢れて、見ていて思わず涙でした。

家に帰ってから原作を読み直してみました。時計の所とかは原作読んでないとはしょりすぎてわかりにくいとはおもいましたが、うまく脚本まとめてますね。

アフタートークは井坂俊哉さんと与那嶺圭太さん、佐々木卓馬さん、渡辺ひとみさんでした。
佐々木さんがカツラ被って、オープニングの台詞言いながら登場したのには爆笑でした。この人はいいムードメーカーでした。いやな上司なのに憎めなかった(笑)。
渡辺さんはどうやらBL好き(笑)。でも実際自分が演じると、置いてけぼり食らうのはやっぱり切ないと言っていました。そうだよね、つきあってた人が男に取られると(笑)

ここでちょっとほほえましい(?)エピソードが……
井坂さんがなんだかにやにやしながら「お前自分から言う?」なんて与那嶺君に聞いていたので、何だろうと思ったら……
いわゆるラブシーンで、井坂さんの背中に無意識で爪を立ててたらしい。
井坂さんが「いやー風呂はいるとしみてさぁ」とやけにうれしそうだったのがおかしかった。
与那嶺くん、いきなり代役で女装させられるは舞台で服は脱ぐは、キスシーンからそこまでやるのみたいになって……いっぱいいっぱいだったのだろうな。でも代役とは思えないくらい役に合っていました。いい役者さんになると思うわ。
それに井坂さんも舞台では、本当に情けない男で、みてていらいらする感じをよく演じてました。アンコールからアフタートークにかけて、素になってみるとかっこいいじゃないですか(笑)
役者は化ける。それだから舞台は楽しいのだね。

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