So-net無料ブログ作成

音楽は世界を救えるか? 難民映画祭『ウォー・チャイルド』 [映画]

10/1より第4回難民映画祭が始まった。
最初に名前を聞いた時は、なんて名前つけるのよ?と思いましたが
初日にやる映画が面白そうなので、行ってみました。

『ウォー・チャイルド』
監督:C・カリム・クロボック 出演:エマニュエル・ジャル
「祖国スーダンの平和を歌う、エマニュエル・ジャル。孤児、少年兵、難民を経て、ミュージシャンとして成功する壮絶な人生は、眩いばかりの生命力と希望に満ちあふれている。祖国とアフリカの平和と希望を歌い続ける彼の音楽は、映画『ブラッド・ダイヤモンド』でも採用された。」(HPより)
http://warchildmovie.com/
↑トレイラーが見れます

映画の中でも誰かが「もし僕がスーダンで暮らしていたら、一生カウンセリングの世話になる」みたいな事を言っていましたが、まさしく壮絶です。
それをジャルさんが、自らの体験を落ち着いた声で淡々と話すのが印象的でした。

映画の中で彼の音楽が色々流れます。ライブシーンやキャンプや学校で歌うシーンもあり、言葉の響きとか、ポジティブな歌詞が魅力です。
ラップってもっと怒りをぶつけるようなイメージがあったのですが、彼は説得してるような感じで歌います。そして祖国のために何が出来るのだろうかと常に行動しています。

映画の中で子ども達が何人かうつります。その中の一人がなんと20年前のジャルさん本人!映画とは関係なく記録が残っていたそうです。屈託無く笑っていても、話す内容は川にしたいが浮いてたとかすごい内容です。
子どもが子どもらしい時間を過ごすことの出来ない国…辛いなあ。
なかでもある男の子の夢の話に胸が傷みました。その子の夢は、自分で飛行機を操縦して、どこにでも飛んでいけるようになること。「そうすれば突然家が壊されることなんかないよね」
ここ日本に住んでいて、突然家が燃やされたり、他の国へ命からがら逃げねばならない事は決して起こりません。でも、この子達にはそれが日常です。なんだかすごく辛い……もう涙が押さえられませんでした。
更に、ジャルさんの妹の話も辛いです。とてもひどい目にあったことを初めて兄に語り、涙ながらに自分たちの国に必要なのは教育だと訴えます。
目先の欲に目がくらみ、人の命を軽んじる……そんな大人にならないために、教育は必要なのだと。

とにかく内容はすごいです。でも音楽と今の彼の姿に希望が見えます。

最後に監督のトークセッションがありました。
監督は最初はラッパーやヒップホップスター達の記録映像を撮るつもりではじめたそうですが、エマニュエル・ジャルという人にあって、その半生を聞いて映画にすることにしたのだそうです。
こういう映画を撮るために、難民キャンプなどに足を運ぶと、色々な人たちが話をしに群がってくるのだそうです。中には30年も難民キャンプで暮らしている人もいて、みんな自分の体験を誰かに知ってもらいたいと来るのだそうです。話すことが自分自身の癒しになるのだと……それを聞いてこういう映像を撮るもう一つの意義を知りました。

また、UNHCRの職員の方が、難民キャンプに行くとあまりに出来ることが少ない無力感にさいなまれると言いました。一人に出来ることは少ない。それでも自分が難民の人たちに替わって目になり耳になるのだと話していたのも印象的でした。

また、アフリカの人たちはみんな音楽が好きなのね。あらゆる所、あらゆるシーンで人々が歌い、奏でる姿をこの映画では見ることが出来ます。
音楽があるから、ほんの一時でも救われる。

また、ジャルさん自身も音楽で救われています。スーダンは南と北に分かれて戦っていましたが、北のミュージシャンと一緒に曲を作り演奏したことにより、彼の中の憎しみが薄らぎ、その曲が彼を世界に送り出すヒットになりました。

途中映画を見ていてつらくって、何でこんな辛い映画見ちゃったんだろう何て思いましたが、終わるころには「見て良かった」と思える映画です。

後もう1回上映あるので(日曜日)、機会があったら見てください。
監督や色んな人のトークセッションもあるよ。

ちなみに映画祭は無料です。(…無料だったけど映画サービスデー1回分は寄付したよ。)
イタリア文化会館めっちゃきれい。

あと何本か見たいのあるんだけど…見れるといいな…
10/1-8 難民映画祭 東京 http://unhcr.refugeefilm.org/
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0